花茗荷 高知産

 

ミョウガは本州から沖縄まで自生する多年草で、ショウガの仲間です。生姜などと共に花も茎も香味野菜として日本では古くから親しまれていますが、食用に栽培しているのは日本だけで、日本でしか食べれない野菜のひとつです。

古くからの言い伝えでは、あまりたくさんみょうがを食べるとバカになると言われてきましたが、安心して良いようです。これは、釈迦の弟子の一人「周梨槃特(スリバンドク)」という人物がいて、彼はいつも自分の名前すら忘れてしまうほど物忘れが激しかったそうです。その彼の墓に生えていた草(みょうが)に、名前を荷って死んでいった彼にちなんで「茗荷」となずけたそうです。

ミョウガは地下に地下茎を伸ばして広がります。地表に伸びている葉が付いた茎の様なものは茎ではなく偽茎と言われるものです。そして、赤い芽の様なもの、いわゆるミョウガが土から顔を出すのですが、これは花のつぼみのようなものなんです。なので、ミョウガの事を「花みょうが」と呼んだりします。

ミョウガの香りは繊細で揮発性が高いので、使う寸前に刻むようにしてください。刻み置きして時間が経つとあの独特の清々しい風味はかなり弱ってしまいます。

あくまでも香味野菜なので大量には使いませんが、サラダやマリネ、和え物、酢の物などにすると風味、歯ざわりがアクセントになります。冷奴やそば、そうめんなどの薬味にも美味しいですね。