ハス葉 徳島産
蓮は、浮葉植物と呼ばれる水生生物の1種です。水の底に根っこを張り、そこから長い茎を伸ばして花や葉っぱを水面に浮かべます。
水の底につくる塊茎という大きな根っこは、蓮根(れんこん)と呼ばれ、食べられます。また、仏教では、蓮の花は人間の現在、実は過去、葉は未来を表すといわれています。特に葉っぱは、泥の中であっても、撥水効果で汚れないことから「煩悩に満ちた世の中を清浄に保つもの」の象徴とされてきました。
蓮の葉っぱの表面が水をはじくことを、ロータス効果(ハス効果)といいます。葉っぱの表面には、ワックスのような物質でできた無数の突起があります。そのため、水が表面に広がらず、水滴のまま葉っぱの上を滑り落ちます。これによって、葉っぱの表面についた汚れや虫を絡めとり、きれいな状態を保つことができます。
蓮の葉はお盆の時期になるとスーパーなどでも出回り始めます。お料理の敷物にしたりして使われます。その他にも蓮の葉を細かく刻んで炊き込んだり、蓮の葉で包んで蒸したりという風に使われます。