おかひじき 長野産
オカヒジキはアカザ科オカヒジキ属の一年草で、日本全国の日当たりの良い海岸の砂浜や砂礫地、塩生地等に自生しています。葉の様子が海藻のヒジキに似ている事から、おかに生えるヒジキと言う意味で「おかひじき」と名付けられました。また、別名で「ミルナ(水松菜)」とも呼ばれています。これも見た目がよく似ている海藻のミル(海松)が由来のようです。
近年では天然の物は秋田や鳥取など各地でその数が減り、絶滅が危惧されている状況にあります。
オカヒジキは栽培もされており、流通している物のほとんどはこうした栽培物です。
オカヒジキの栽培は春から晩秋にかけて数回に及び収穫されていますが、他の野菜には害虫などが付きやすいのに対し、オカヒジキには虫が付かないそうです。なので、通常栽培においては農薬を使わないのが一般的との事です。店頭に並んでいる物はほとんど無農薬栽培された物と言う事です。安心して食べられますね。
オカヒジキは本来少しアクがあるので、下茹でしたものを調理する場合が多い野菜です。茹でる方法は、沸騰させている湯に、約2%程の塩(水1Lに対し大さじたっぷり1杯)を加え、よく溶かしこんでからオカヒジキを投入します。茹で過ぎるとせっかくのシャキシャキ感が損なわれてしまうので注意してください。
サラダや天ぷらなど、生のまま使う場合は、シャキシャキした食感を活かすため、あらかじめ氷水に浸け、シャキッとさせておきましょう。