マコモ茸 台湾産

マコモダケはマコモの根元に出来る肥大した茎の部分を指します。このマコモはイネ科マコモ属の多年草で別名「ハナガツミ」とも呼ばれ、東アジアや東南アジアに広く分布し、日本でも全国の河川や湖沼の水辺に群生しているのを見られます。

マコモはさながら巨大なイネといった様子で、草丈は2m前後にも成ります。中国をはじめ、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジアなど東南アジア諸国で古くから食用や薬用として身近な植物で、日本でも「古事記」や「万葉集」などにもその名前が出ているそうです。

北アメリカ大陸では、インディアンが古くから近縁種のアメリカマコモの種を食べる習慣をもち、この種=穀物をワイルドライスと呼び、今でも各地で栽培されています。

マコモダケはクセがほとんどなく、柔らかい筍のような歯ざわりがあり、ほのかな甘味とかすかにとうもろこしのような香りがします。中国料理ではよく使われている食材の1つです。

マコモダケは乾燥しないようにナイロンなどの袋にいれ冷蔵庫で保管します。通常野菜は生えている状態で、根元を下にして立てて保存するほうが良いのですが、マコモダケの場合は逆に根側を上にしたほうが鮮度を保ちやすいようです。

マコモダケはさっと素焼きにして塩や醤油、田楽味噌や辛味噌または塩プラスオリーブオイルなどで食べると非常に美味しいです。炭火で焼くのがベストですが、家庭では魚焼きのグリルか、250度のオーブンで焼き上げても美味しいです。