フィンガーライム アメリカ産

オーストラリア原産のフィンガーライムは南東クイーンズランド州から北部ニューサウスウェールズ州にかけての乾燥した熱帯雨林の地域が原産で、オーストラリアの先住民、アボリジニが古くからジャムなどにして食べていた果実だと言われています。

樹木の高さは2~7メートル程にもなり、枝が蔓状に伸び、まさにブッシュになるのですが、その細い枝にも鋭い棘が沢山付いている為、収穫も大変だそうです。

フィンガーライムの大きさは長さ4~8cmの縦長で表皮の肌は柑橘らしくライムなどと似ています。しかし、切ってみると中の果肉はサジョウが魚卵のように丸く粒状で、果実を指でつまむと中からむにゅむにゅっと粒が出てきます。その際果汁はほとんど出てきません。

切った時にライムのようなさわやかな柑橘の香りがしますが、サジョウだけ手にとってもそれ程香りはせず、口に含んでもあまり味も感じません。ところが粒を噛むと中から果汁がはじけ、柔らかい酸味と香りが口の中に感じられます。