万願寺とうがらし 赤 緑 京都産
大正末期に当時貿易港として栄えていた舞鶴で、従来から京都で栽培されていた在来種の伏見とうがらしと、ピーマンの一種カリフォルニア・ワンダーが交配して出来たとされています。
ピーマン系の品種との交配種らしく、その果肉は大きくて厚みがあり、ピーマンと肉質が似ていて、同じように種も少なく食べやすいです。違いはその形で、唐辛子らしく細長く、そして肩の部分がくびれているのが大きな特徴です。また、柔らかくほんのりと甘味があり、ピーマンのような青臭みが少ないのも特徴で、その大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれています。
万願寺唐辛子は通常緑色の状態で収穫されますが、収穫を遅らせ、木になったままにしておくとピーマンと同じように赤く色付きます。こうして赤くなってから収穫された万願寺唐辛子は「赤万願寺」と呼ばれ市場にも出回ります。赤いと辛そうな印象を持つかもしれませんが、パプリカのようにほんのりと甘みが感じられ、彩りもよく美味しいです。